独研究所、華為技術の製品で「LTE‐V2X」技術を試験

ドイツのフラウンホーファーオープン通信システム研究所(FOKUS)はこのほど、無線通信を活用したV2X(車車間、路車間)通信技術「LTE‐V2X」に関するプロジェクトを、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)が商用販売する「LTE‐V2X」製品を使用して実施すると発表した。同プロジェクトは、ベルリンにあるデジタル試験場で実施するもので、道路端に設置する基地局や車両のネットワーク技術に使用する。

例えば、第3世代(3G)の通信規格では、データ通信の際に、中央のバックエンドを仲介する必要があるが、「LTE‐V2X」では、車車間、路車間、車両とネットワーク間で直接、データ通信できるため、位置情報や速度、障害物の有無などの情報をより迅速かつ安定して周辺の車両に伝達することができる。

ベルリンの試験場では、◇工事現場や停止中の車両に関する危険警告◇緊急ブレーキ◇信号を円滑に通過するための速度勧告――などに関する「LTE‐V2X」技術を試験する。

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