英蘭系石油大手のシェルは、大型トラック向けの液体天然ガス(LNG)専用スタンドをドイツのハンブルクに初めて開設した。LNGを燃料とする大型トラックは、ディーゼル車よりも二酸化炭素(CO2)や粒子状物質などの大気汚染物質排出量が少なく、騒音が少ない利点がある。
今回開設したスタンドは、交通量の多い高速道路インターチェンジの出口ハンブルグ・ズードにあり、臨港地区に出入りする大型トラックに給油する。10月から1日200台以上のトラックが利用できるという。同様のLNG専用スタンドは、オランダに7カ所、ベルギーに1カ所ある。シェルは今後1年半以内にドイツ国内に大型トラック向けのLNG専用スタンドを4カ所開設することを計画している。欧州では、スカニア、イベコ、ボルボ製のLNGトラックが約5,000台稼働している。2030年までにLNGトラックの需要がさらに増えると見込んでいる。