欧州共通の燃料表示システム導入、EUと近隣7カ国で12日から

欧州連合(EU)加盟国と近隣国で12日、ガソリンやディーゼルなど燃料の表示システムが統一された。EU域内と対象国ではすべての給油所のタンクに共通の表示ステッカーが貼られ、ドライバーは国外にいても、間違った燃料を給油するといった事態を容易に回避できるようになる。

共通の表示システムが導入されたのはEU28カ国のほか、欧州経済領域(EEA)のアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン、さらにマケドニア、セルビア、スイス、トルコの計35カ国。これらの市場では給油所に加え、新車の給油口にもステッカーを貼ることが義務づけられる。

ガソリンは丸いマークに「E5」や「E10」と表示される。「E」はバイオエタノールを指し、数字はその含有率を示す。一方、ディーゼルは四角いマークに「B7」「B10」「XTL」などと表示される。「B」はバイオディーゼルを指し、数字はその含有率を示す。「XTL」は合成ディーゼルの略で、重油由来ではないことを意味する。さらに、ガス燃料はひし形のマークに「CNG」(圧縮天然ガス)、「H2」(水素)、「LNG」(液化天然ガス)、「LPG」(液化石油ガス)と表示される。

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