スイスの複合企業エリコン・グループ傘下の表面処理会社エリコン・バルザース(Oerlikon Balzers)はこのほど、自動車部品の熱処理を専門とする独ペーター・アイカーを買収した。プラズマ窒化処理技術を強化し、自動車産業界における地位を強化するのが狙い。
ペーター・アイカーはデュアルクラッチシステムやシンクロメッシュなど自動車部品の熱処理を行うほか、プラズマ窒化処理技術のノウハウを持つ。プラズマ窒化処理は熱加工技術のひとつで、表面に窒化物による化合物質を生成することで耐摩耗性や耐腐食性、耐疲労強度を向上させることができ、部品の耐久性を改善できるメリットがある。