英高級車大手のジャガーランドローバー(JLR) が10月8日発表した2018年9月の世界新車販売台数は、前年同月比12.3%減の5万7,114台に落ち込んだ。ランドローバーのミディアムSUV「レンジローバー・ヴェラール」、ジャガーの電気自動車SUV「Iペース」とコンパクトSUV「Eペース」など新モデルの販売は好調だったが、中国市場における失速が響いた。市場別に見ると、中国は輸入関税変更や米国との貿易摩擦などに対する経済の不透明感を受け46.2%減少した。英国と欧州もそれぞれ0.8%減と4.7%減と低迷した。一方、北米は新車販売市場の低迷やディーラーへのインセンティブ(販売奨励金)の減額を受けて、グループ全体の販売は6.9%減と振るわなかった。ただ、ランドローバーが7.3%増の販売を達成するなど明るい材料もあった。