独電気通信大手のドイツテレコムはこのほど、第5世代移動体通信(5G)向けのネットワークを整備・拡充すると初めて公式に表明した。すべての国民に100メガバイト/秒の高速通信サービスを提供するのが狙い。
同社のティム・ヘットゲス社長は、2025年までに人口の99%および国内の90%の地域で5G通信サービスを提供すると明言した。現在は4,000万の総世帯のうち半数で高速通信が利用できるが、これを大幅に拡充する。国土の30%が森林であるが、必要なら森林地域にも5G通信網を整備するとしている。
ドイツテレコムは500億ユーロ以上の債務を抱えているが、5G通信網の整備に向け毎年55億ユーロを投資する計画。通信インフラは他の通信事業者と共同で構築する予定。例えば、現在テレフォニカの約5,000の基地局とテレコムの光ファイバー回線を接続する協定を結んでいるが、これを拡充する。