独シーメンス、ベルリンにイノベーションキャンパスを建設

2018年11月2日発行 No.665号

独電機大手のシーメンスは10月31日、イノベーションキャンパス「シーメンスシュタット2.0」の建設についてベルリン市との合意協定に署名した。ベルリンのシュパンダウにある約70ヘクタールのエリアに、6億ユーロを投資して、オフィス、研究施設、新興企業向けの最新生産施設、住居などが集まる未来型シティー地区を開発する。

シーメンスは同エリアを通して、産学連携や、今後の経済・社会の発展のカギを握るキーテクノロジーの研究開発やイノベーションを強化する。産業のデジタル化、都市化などのメガトレンドに対応するための技術に重点を置く方針で、分散型エネルギーシステム、エネルギー管理、電動車(エレクトロモビリティ)、インダストリー4.0、機械学習、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、データ分析、ブロックチェーン、積層造形技術(3Dプリンタ)などの研究機関や企業、スタートアップが同地区に集まる予定。

同エリアには、シーメンスの旧工場があり、文化財保護法、建設法などに配慮する必要があるほか、通信や交通のインフラを整備する必要があるため、シーメンスはベルリン市と交渉していた。

シーメンスはベルリンに、生産、エンジニアリング、研究開発、人材育成、サービス、販売などで合わせて約1万1,400人の従業員を抱える。また、ベルリンは、シーメンスにとって世界最大の生産拠点となっている。

なお、同日には、ベルリン市、ベルリン工科大学、フラウンホーファー研究所、ドイツ連邦材料試験局(BAM)が産学連携キャンパス構築に関する覚書(MoU)を締結した。

▲このページのトップへ