仏自動車大手PSA傘下の独オペルは15日、研究開発(R&D)事業における雇用維持に向け、仏エンジニアリング大手セグラ・テクノロジーズと戦略提携を結んだと発表した。同事業で他社からの受託案件が減少し、供給能力が過剰となったことから、新たな施設を設置して人材と設備を受け入れる。提携手続きの完了は来年の4-6月期を見込む。取引額は非公表。
オペルはリュッセルスハイムの本社拠点およびドゥーデンホーフェンに研究開発部門を持つ。セグラはこのうちリュッセルスハイムに、エンジニアリング・キャンパスと中核研究拠点(エクセレンスセンター)を設置し、オペルのR&Dスタッフ2,000人と自動車開発分野の設備を移す。
設備移行後のリュッセルスハイム開発拠点についてPSAは、今後もグローバルな研究活動の拠点にとどまると強調している。同拠点では引き続き、オペルとボクスホールのモデルの設計・開発を行う予定。