中国の北汽福田汽車(Beiqi Foton Motor)傘下の独自動車メーカー、ボルクヴァルト はこのほど、Xiuzhan Zhu氏が2018年11月6日付で新社長に就任する人事を発表した。前任のPhilip Koehn氏は2018年7月1日付で社長に就任したばかりだった。
Xiuzhan Zhu氏は、2015年にボルクヴァルトが復活した当時から、調達・戦略プロジェクト担当副社長(バイスプレジデント)を務めてきた。同氏は、中国とドイツで大学に通い、様々なサプライヤーに勤務した経歴を持ち、ドイツには約20年住んでいる。
独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ボルクヴァルトの2018年1~9月の販売台数は2万4,777台にとどまっており、販売モデルが現在よりも少なかった2017年1~9月の3万697台を大きく下回っている。また、同社が目標とする年10万台の販売からもほど遠い結果となっている。
『オートモビルボッヘ』紙によると、北汽福田汽車は数週間前に、ボルクヴァルトの持ち分の3分の2を売却する方針を明らかにした。ボルクヴァルトの赤字経営の立て直しに関心を持つ長期的な投資家を探しているという。
ボルクヴァルトはドイツのブレーメンに工場を建設する計画だが、着工時期の見通しは立っていない。