ボルボ・カーズなどを傘下に持つ浙江吉利控股集団の自動車子会社「Lynk&Co」は、今年末をめどに欧州進出を計画している。
同社は設立から3年ほどでありながら、中国で圧倒的な存在感を見せている。SUVモデルの「01」は販売開始からわずか137秒のあいだに6,000台の注文を受けるという人気ぶり。2リットルエンジンを搭載し、最高出力199 PSを誇る。モダンでクールなデザインが特徴のほか、内装には厳選した素材を使用している。同じくSUVモデルの「02」はメスセデスベンツの「GLA」、セダンモデルの「03」はアウディ「A3」やBMW「2シリーズ」と競合する。
欧州市場ではまずプラグインハイブリッド(PHEV)モデル、その後、電気自動車(EV)モデルを投入する予定で、ベルリンとアムステルダムに旗艦店もオープンする。一方、欧州進出は容易ではない。欧州向けモデルはベルギーのヘントにあるボルボ工場で生産する予定だったが、米中貿易戦争などの影響を受け計画がとん挫。車両を中国で生産し、欧州に輸出する方針に切り替えたという。