ベルギーの非鉄金属大手ユミコアは先ごろ、韓国における燃料電池用触媒の生産能力を拡大すると発表した。現代自動車グループや他の自動車関連顧客への安定供給が目的。ソウル近郊にあるユミコアの技術開発センターに近接して生産施設を設置し、年内の稼働開始と来年末のフル稼働を予定する。将来的な拡張も視野に入れる。投資規模は1,000万ユーロのケタ台の前半。独ハーナウにある工場の生産と合わせて、同触媒の世界的な需要拡大に対応する。
プレスリリースによると、同社は競争力のある燃料電池触媒の製品ポートフォリオを開発しており、すでに複数の大手OEMと緊密な提携契約を結んでいる。触媒部門のパスカル・レイモンド副社長は「今回の決定はクリーンモビリティ向け製品分野における地位強化の意思を表したものだ」と述べた。