仏自動車部品大手のヴァレオは、米ラスベガスで開催された国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」(2018年1月9日~12日)において、米インテル傘下の半導体メーカー、モービルアイと自動運転車の安全性評価基準の開発で提携することで合意した。モービルアイの数理安全モデルRSS(Responsibility-Sensitive Safety)に基づき、自動運転車の安全性に関する効力のある規格作りを目指す。
ヴァレオのプレスリリースによると、RSSとは論理的に実証可能なルール並びに定義された回答を使用し、検証可能なモデル内で安全運転の人間の概念を数式化したもの。自動運転車のシステムに対し、実際に走行経験を積まなくても安全について定義することができるため、自動車業界や各国政府でRSS規格の重要性の認識が高まっている。
ヴァレオとモービルアイは今後、欧州、米国、中国でRSSモデルの採用促進に向けて必要な取り組みを共同で進めていく。提携にはまた、安全な自動運転車の検証と商用展開のための枠組み作り、RSSモデルに関する公的研究への資金援助、各種会合への参加などが含まれる。