独マーレが米社から磁気共鳴技術ライセンス取得、ワイヤレス充電の開発加速

独自動車部品大手のマーレは6日、米ベンチャー企業のワイトリシティから磁気共鳴技術のパッケージライセンスを取得したと発表した。これにより電気自動車(EV)のワイヤレス充電技術の開発を加速し、システムの実用化への道筋をつける。取引額は明らかにされていない。

磁気共鳴技術によるワイヤレス充電は、路面などに埋めた送電コイルと車両側の受電コイル間が離れていても効率よく送電できる特徴がある。マーレは同技術を、停車中の車両と送電網との間で電力をやり取りするヴィークル・トゥ・グリッド(V2G)に応用して製品化していく方針だ。

EV向けワイヤレス充電システムには大きな潜在市場があるとみられている。マーレで研究開発部門を率いるシャルラー博士は「ワイトリシティからのライセンス取得により、ワイヤレス充電はより具体的な開発段階に入った。我々のソリューションは、モジュラー式、システムの小型化、顧客によるアップグレードが可能という3点を重視している」と述べた。

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