独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は2月27日、中国で新ブランド「ジェッタ(JETTA)」を立ち上げると発表した。特に若い年齢層をターゲットとしている。セダン1機種とSUV2機種をVWと第一汽車(FAW)との合弁会社、一汽大衆(FAW VW)の成都工場で生産する。2019年第3四半期に販売を開始する予定。独自の販売網を整備する計画で、年内に約200のディーラーで販売を開始する予定。
中国は、北京や上海などの大都市を除くと、都市部における乗用車の保有率はまだ低い。中間層が拡大し続けている中で、VWではエントリーモデルとなる車両の潜在的需要は大きいと見込んでいる。
VWは、既存のVWブランドを上級の量産車(Top of Volume)と位置付ける一方、「ジェッタ」ではこれまで対応できていなかったエントリーセグメント、特に若い世代に注力する。VWによると、エントリーセグメントは中国市場の約3分の1を占めており、現在は現地ブランドが多い。販売では、デジタル技術を駆使したショールームや移動式の販売トラック、ショッピングモールでの販売など、新しい手法を取り入れていく。