ヒア、道路の通信網整備状況を示す地図を作製

オランダのデジタル地図大手ヒア・テクノロジーズは2月20日、道路における通信網の整備状況を示す新しいデータ地図「HERE Cellular Signals」を発表した。世界196カ国について、高速道路から都市部、地方までを網羅している。移動通信網の運営会社(キャリア)や物流会社、自動車メーカーなどに需要があると見込んでいる。当該データは、ファイルジオデータベース(FGDB)として顧客に提供する。

同地図では、ネットワークの整備状況や通信網事業会社(キャリア)、通信のつながりやすさを示すシグナル強度、ラジオ周波数などを確認することができる。シグナル強度は4段階で表示する。

例えば、移動通信会社は、今後のネットワークの整備計画の決定に同地図を役立てることができる。また、物流会社は、通信網が整備されていない地域を通る前に、必要な情報を事前にダウンロードするといった対応が可能になる。

ヒアは、同社の世界の道路地図と無線通信網の情報を組み合わせて新しいデータ地図を作製した。無線通信網の情報は、世界に2億5,000を超えるHEREのネットワークポジショニング技術が使用されている機器から、無線基地局やWi-Fiシグナル強度、GPS座標などに関する匿名化された包括的な情報を収集している。また、クラウドベースの機械学習を使用して異常などを特定し、高い品質を維持している。

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