独自動車大手ダイムラーの乗用車部門メルセデス・ベンツ・カーズはこのほど、米ソフトウエア会社のIcertisと協力し、持続可能なサプライチェーンを構築・管理するためのブロックチェーンのプロトタイプを開発した。
ダイムラーは、直接取引するサプライヤーに対し、労働条件や人権、環境保護、セキュリティ、ビジネス倫理、コンプライアンスなどについて順守基準や契約上の義務などを定めている。ブロックチェーン技術の活用により、例えば、サブサプライヤーが契約上の義務に違反するとブロックチェーン上で確認することができるようになるため、直接的なサプライヤーが取引する企業においても持続可能性や倫理的な行動の浸透を図り、透明性を高めることができる。
開発したブロックチェーンのプロトタイプは今後、パイロットプロジェクトを通してサプライヤーに使用してもらい、開発にフィードバックする計画。