スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは2月28日、同社の投資ファンド「ボルボ・カーズ・テックファンド」を通じ、子供向けのオンデマンド・ライドシェアサービスを手掛けるズーム(米カリフォルニア)に出資すると発表した。ズームのターゲット層であるファミリー世帯はボルボの顧客基盤と重なることから、将来的な協業も視野に入れる。
ズームは2015年の設立。保護者や学校向けに、子供の通学や課外活動のための安全な交通手段としてライドシェアサービスを提供している。最新のルーティング・アルゴリズムと機械学習(ML)機能を活用し、最も効率的なルートを選定してドライバーと車両を手配する。子供の移動状況は端末のアプリやオンライン・ダッシュボードを通じて常時把握できる。
ドライバーは厳格な基準で選ばれており、子供の世話を依頼することも可能。認定ドライバーは現在数千人に上る。
ボルボとズームの具体的な協業内容は、ボルボの定額サービス「ケア・バイ・ボルボ」にズームのサービスを追加したり、ズームの運用車両にボルボ車を採用することなどが考えられる。