自動車部品のカルテルで2社に罰金、タカタは制裁免除

欧州委員会は5日、自動車部品大手の米TRW、スウェーデンのオートリブがエアバッグなど安全装置の販売でカルテルを結んでいたとして、総額3億6,827万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。日本のタカタも関与したが、摘発に協力したため、制裁を免除された。

カルテル行為を認定されたのはエアバッグとシートベルト、ハンドルの販売。欧州委によると、タカタを含む3社はフォルクスワーゲン(VW)、BMWへの販売をめぐりカルテルを結んでいた。カルテルの期間はVW向け販売が2007年~11年、BMW向けが08年~11年(オートリブは10年まで)。

制裁額はVW分でTRWが1億5,882万ユーロ、オートリブが1億2,121万ユーロ、BMW分でそれぞれ3,006万ユーロ、5,817万ユーロとなっている。

タカタはカルテルを最初に通報し、摘発に協力したことから、1億9,500万ユーロの制裁金を全額免除された。

上部へスクロール