ドイツのアンドレアス・ショイアー連邦交通相は11日、インゴルシュタットの市役所広場で欧州航空機大手エアバスが開発・製造した電気駆動の空飛ぶタクシー「シティ・エアバス」を披露した。インゴルシュタットは、欧州連合(EU)のイニシアチブ「アーバンエアモビリティ(Urban Air Mobility)」のモデル地域となっており、「シティ・エアバス」の試験飛行を実施する。
「シティ・エアバス」は、電気モーター8台を搭載し、プロペラ8基で駆動する(ダブルローター)。4人乗りで、ヘリコプターのように垂直離着陸できる。エアバスは、「シティ・エアバス」をドイツのドナウヴェルトにあるヘリコプター工場で製造した。
インゴルシュタットでは当初、近隣のマンヒングにある試験用の敷地内で試験飛行を実施する計画。居住地での飛行は、まだ認可を取得しておらず、実施することができない。
メディア報道によると、エアバスは2025年頃に「シティ・エアバス」を市場投入できると見込んでいる。