独自動車部品大手のボッシュはこのほど、逆走車およびその周辺車両に警告するソフトウエアを開発した。車載インフォテイメントシステムに組み込めば、車載ディスプレーに警告を表示することができる。現在、多数の自動車メーカーと当該ソフトウエアの標準装備について協議している。
ボッシュは、逆走車の警告ソフトウエアの開発に先駆けて、スマートフォン用の警告アプリを開発した。クラウドベースのシステムが、車両の実際の動きとデータバンクに記録されている道路の進行方向を比較して、逆走車を認識する仕組み。
このアプリは2018年初めにラジオアプリで最初に採用され、現在ではナビゲーションや音楽ストリーミングアプリなど約15種類のアプリに導入されており、欧州13カ国で使用されている。アプリをオンにしておくと、他の機能を使用している最中でも警告メッセージがプッシュ表示される。
ボッシュによると、ドイツの交通情報放送では、1日に約5件、年間では約2,000件の逆走車に関する情報を発信している。