ルクセンブルク南部のシェンゲンで3日、ルクセンブルク、ドイツ、フランスの3カ国の国境をまたぐ自動車走行試験区域の開設を祝うイベント「クロス・ボーダー・デジタル・テストベッド・プロジェクト・デー」が開催された。同イベントでは、3カ国の交通大臣などが出席する中、最初の走行試験が実施された。同区域内では、3カ国のうち1カ国で許可を得れば、他の2カ国でも走行試験を実施することができる。
この走行試験区域には、ルクセンブルク南部、フランスのグラン・テスト地域圏北部、ドイツのザールラント州が含まれており、自動運転やコネクテッドカー(つながる車)などの実証試験を実施することができる。3カ国はこれにより、産業界および学術界に、国境をまたぐ広範囲の区域において、さまざまな道路環境(高速道路、国道、市街地)での走行試験を実施できる環境を整備した。
国境を超える運転では、信号機や交通標識、移動通信システムの違いなどに対応する必要がある。