独ZF、BMWから8速ATの大型受注

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは4日、独自動車大手のBMWから8速自動変速機(AT)の長期供給で、数百億ユーロの大型受注を獲得したと発表した。同社の単発受注としては過去最大の契約規模となる。ZFが2009年から生産している8速ATに改良を加えたもので、内燃エンジン車にもハイブリッドなどの電気駆動車にも対応することができる。2022年からドイツのザールブリュッケン工場で生産を開始する。

ZFによると、新型8速ATはモジュラー構造の柔軟な設計で、ほぼすべての車両クラスに組み込むことができる。ドイツのザールブリュッケン工場はZFのAT生産の中核拠点。順次、米国のグレー・コート工場と中国の上海工場でも新型8速ATの生産を開始する計画。

独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、ZFが今回受注した8速ATは、160キロワットまでの電気駆動装置を制御機器も含めて同じスペース内に組み込むことができる。同紙が業界筋から得た情報によると、受注規模は約200億ユーロとみられている。

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