再生可能エネルギー由来の水素や産業プロセスで発生する水素の活用などに取り組む産学連携イニシアチブ「GET H2」がスタートした。最初の部分プロジェクトとして、エムスラント地域のリンゲンに風力発電による電力を電気分解して水素を生成するパワーツーガス(Power to Gas)施設(出力105メガワット)を設置する。また、生産工程で発生する水素も活用する。
水素は自動車用の水素燃料スタンドに供給したり、貯蔵したりする。また、パワーツーガス施設で発生する排熱も暖房に利用するなど、エネルギー業界、産業界、交通分野を連携する総合的なプロジェクトとなる。
当該プロジェクトには、独エネルギー大手RWEの子会社RWE Generation、独電機大手のシーメンス、独風力発電会社ENERTRAG、自治体系エネルギー事業者シュタットヴェルケ・リンゲン、水素貯蔵設備を製造するHydrogenious Technologies、ガス供給網を運営するNowega、ユーリッヒ研究所、気候保護・エネルギー・モビリティ研究所(IKEM)が参加している。