フィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブ (以下、ヴァルメット)は、同国のウーシカウプンキ工場にバッテリーの組み立てラインを整備し、2019年秋にも生産を開始するもようだ。独業界紙『オートモビルボッヘ』(5月31日付、電子版)が報じた。同工場では現在、メルセデス・ベンツの「GLC」と「Aクラス」を受託生産している。
同紙によると、ウーシカウプンキ工場ではまず、バッテリーセルをモジュールに組み立て、その後、バッテリーパックに仕上げる。さらに、温度管理システムも同工場で対応し、車両への組み込みも行う。
ヴァルメットは、中国の電池メーカー、コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(寧徳時代新能源科技、CATL)と戦略・資本提携しており、CATLはヴァルメットに23.08%を出資している。この他には、フィンランドの政府系投資会社のTesiと民間投資会社のPontosがそれぞれヴァルメットの資本の38.46%を保有している。