京セラ、欧州のセラミック事業強化・独社から事業譲渡

京セラ(京都府京都市)は5月30日、セラミック部品やプラスチック部品を製造・販売するドイツのフリアテック(Friatec)からセラミック事業を譲り受けると発表した。ドイツにある京セラの欧州統括会社KYOCERA Fineceramicsがドイツに子会社を新設し、この新会社とフリアテックがセラミック事業の譲渡契約を締結した。2019年秋頃にKYOCERA Fineceramics Solutionsとして事業を継承し、営業を開始する予定。

京セラは、今年4月に非酸化物セラミック部品を主力製品とするドイツのH.C. Starck Ceramics(現在:KYOCERA Fineceramics Precision)を傘下に収めている。今回、譲渡を受けたフリアテックの事業は、酸化物セラミック部品とセラミックス表面を金属化するメタライズセラミック部品を主力製品としている。これにより、欧州市場で今後さらに、幅広いセラミック部品を製造・販売できるようになる。

フリアテックは1863年の設立で、ドイツのマンハイムに本社を置く。2019年3月末時点の従業員数は301人だった。

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