独ノルマが英自動車メーカーから大型受注、冷却水・熱管理システムを開発生産

ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループは5月28日、英国の自動車メーカーの乗用車モデル向けに冷却水及び熱管理システムの開発製造を受注したと発表した。軽量化した冷却水システムを従来型の内燃エンジン搭載車に、航続距離の延伸につながる熱管理システムを電気駆動車に供給する。2020年中に生産を開始し、計180万台に搭載する予定。

電動車向けの熱管理システム開発では、部材に多層化した熱可塑性ケーブルとプラスチックコネクタを使用する。これに加え、冷却材の流量の最適化やセンサーによる均一な温度分布の制御を通じ、電気モーター、電子制御ユニット(ECU)や室内の温度を最適に保てるようにする。これによりバッテリーの負荷を下げ、航続距離を伸ばすことができる。

内燃車の冷却水システム用には、軽量化した熱可塑性樹脂素材とプラスチックコネクタからなる製品を開発する。

これらの冷却水・熱管理システムはポーランド南部のピリツァにあるノルマの工場で生産する予定。

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