スペインの自動車内装部品大手グルーポ・アントリンが5月29日発表した2019年1-3月期の売上高は12億6,900万ユーロとなり、前年同期から1.7%減少した。営業利益(EBITDA)は9,990万ユーロ。同期の実績は、自動車需要の落ち込みや英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)、貿易摩擦などに伴う世界的な自動車生産の縮小(マイナス5.3%)が影響した。
売上高を事業別にみると、オーバーヘッド事業が4億8,000万ユーロ、ドア・ハードトリム事業は4億6,200万ユーロ、コックピット・コンソール事業は2億4,700万ユーロ、照明事業は8,000万ユーロだった。
地域別では、欧州が6億4,500万ユーロ、NAFTA(北米自由貿易協定圏)が4億9,500万ユーロ、アジア・太平洋は9,900万ユーロ、メルコスール(南米南部共同市場)は2,000万ユーロだった。
同社はまた、新市場として注目されているベトナムに進出する計画を明らかにした。同国の新興自動車メーカー、ビンファスト(VinFast)にオーバーヘッドコンソールとサンバイザーを供給する。すでに北部のハイフォンにあるビンファストの拠点に物流センターを開設した。ビンファストは夏に最初の2モデルを発売する予定。2020年までに11万台の販売を見込んでいる。