英内務省は5月30日、国内に居住する欧州連合(EU)市民のうち75万人以上が、EU離脱後も引き続き英国に留まるための在留資格を申請したと発表した。英国には現在300万人以上のEU市民が居住している。離脱後も英国在留を希望するEU市民は、離脱協定案が英議会で承認されるか否かにかかわらず、2020年12月31日までに在留資格を申請する必要がある。
ジャビド内相は声明で「EU市民は英国に多大な貢献をしている友人・隣人であり、仲間だ。EU離脱問題がどのような形で終結しようと、われわれはEU市民に英国に留まってもらいたいと考えている」と強調。3月下旬に始まった申請受け付けは「順調なスタートを切った」とし、引き続き多くのEU市民が在留資格を申請することを望むと述べた。
5月中旬までに受理した申請件数を国籍別にみると、ポーランド人が約10万3,200人と最も多く、ルーマニア人(8万9,900人)、イタリア人(7万800人)と続いている。内務省によると、申請手続きにかかる日数は最大4日間で、これまでのところ認定率は99.9%に上る。