ドイツで15日、公道での電動キックボードの利用を可能にする新しい交通規制(eKFV)が施行された。これに伴い同国では、国内外の企業が電動キックボードのシェアリングサービスを開始する見通し。独経済紙『ハンデルスブラット』が報じた。
同紙によると、独新興企業のCirc、Tier
Mobility、Wind
Mobility、スウェーデンのVoi、米国のBird、Limeなどがサービスを開始するもよう。
独新興企業のCircは、ノルトライン・ヴェストファーレン州のヘルネで6月5日に開始した実証試験に電動キックボード50台を供給しており、ベルリンでは17日にサービスを開始した。ベルリンでは約100台を配置する予定。ベルリンでは18日、米Limeもサービスを開始した。スウェーデンのVoiはドイツの35都市、独新興企業のTier
Mobilityは8都市でサービス開始の準備を進めているもよう。
なお、すでに電動キックボードのシェリングサービスが始まっているフランスのパリやスペインのマドリード、オーストリアのウィーンでは、歩道に電動キックボードが散乱し、歩行者の妨げになったり、事故の原因になったりする問題が発生している。
また、自動車の代わりに電動キックボードを使用するドライバーは一部にとどまり、電動キックボードの導入による自動車の交通量削減効果は限定的であるとの指摘もある。