FCAが伊エネル、仏エンジ―と提携、顧客向け充電サービス網を整備

欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は14日、伊電力最大手エネルの充電サービス子会社エネルX(エックス)および仏電力サービス大手エンジーとの提携を発表した。同社の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の新モデル投入に先立ち、顧客向けに充電サービス網を整備する狙い。

エネルXはイタリア、スペイン、ポルトガルで、エンジーはフランス、ドイツ、英国などその他の欧州14カ国でFCAの顧客向けに充電サービスを提供する。FCAは近く、フィアット「500」のEVモデルとジープ「レネゲード」のPHVモデルの投入を予定している。

FCAはまた、電動車の維持費全般を下げるための新技術開発に向けた研究事業でもイニシアチブを担う。具体的には、顧客向けに家庭用充電器(「ウォールボックス」)の設置オプションを提供するほか、車載コネクティビティ機能を通じて公共の充電ステーションの検索や予約、決済などを行える専用アプリを開発している。

FCAは今後2年間で、同社の欧州拠点に合計700の充電ステーションを整備する計画。また、欧州全域のディーラーに対して電動モデル販促強化に向けた研修活動を継続するとしている。

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