独自動車大手のBMWと中国インターネット大手のテンセント(騰訊控股)は北京で19日、データセンター「BMWグループ・チャイナ・ハイパフォーマンス・D3プラットフォーム」の構築での協力に関する合意書に署名した。同プラットフォームは、「レベル3」および「レベル4」の自動運転技術の開発の基盤となるもので、今年末までに事業を開始する予定。
D3プラットフォームは、Data-Driven
Development
Plattform(データ主導型開発プラットフォーム)を略したもので、中国の交通事情や顧客ニーズに合わせた自動運転技術の開発に使用する。テンセントは、自動車関連のITアーキテクチャやツール、プラットフォームなどを提供する。
BMWは2021年に「レベル3」の自動運転機能を装備したモデルの量産を開始する計画。当該プラットフォームは主に、レベル3のセキュリティ評価やレベル4の初期段階の開発に活用する計画。2021年以降は、レベル3の自動運転技術の改良やレベル4の研究に使用する。
BMWはドイツでは、ウンターシュライスハイム(ミュンヘン近郊)にあるBMWグループ自動運転キャンパスの近くに「BMWグループ・ハイパフォーマンス・D3プラットフォーム」を開設している。