スライドルーフやパノラマルーフなど自動車用ルーフシステムなどを生産する独ベバストは7日、中国の武漢に建設した新工場の開所式を行った。新工場では、ルーフシステムのほか、電動車用の高電圧ヒーターや充電設備も生産する。べバスト・グループにとっては、世界最大の工場となる。開所式には、中国を訪問中のアンゲラ・メルケル首相も出席した。
べバストは2014年から武漢で生産してきたが、既存工場の生産能力が上限に達し、今後さらに需要が増える見通しであることから、約5,000万ユーロを投資して新工場を建設した。中国の工場では、ルーフシステムだけでなく、電動車用の製品も生産する最初の工場となる。
新工場の面積は4万1,000平方メートル。生産能力はルーフシステムが年約200万基、電気ヒーターは年120万台以上、充電ステーションは年60万基以上となっている。
べバストは、中国市場で2001年から事業展開しており、現在は売上高が約13億ユーロと、べバスト・グループにとって最大の市場となっている。中国では現在、10拠点で約3,500人の従業員を抱えている。2019年末には嘉興市で11カ所目の工場が操業を開始する予定。同工場では、ルーフシステムに加え、中国市場向けのバッテリーシステムを開発・試験・生産する計画。