TomTom:蘭トムトムのナビソフト、マイクロソフトのコネクテッドカー・プラットフォームに統合

ナビゲーション機器大手の蘭トムトムは6日、同社のナビゲーションソフトが米マイクロソフトのクラウド型コネクテッドカー・プラットフォーム「マイクロソフト・コネクテッド・ビークル・プラットフォーム」(MCVP)に統合されたと発表した。個々の車のナビゲーション情報を集め、より高度なナビゲーションサービスや自動運転技術の開発に役立てるのが狙い。

ナビゲーションの使用状況や分析データはMCVPを通じてマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「アジュール(Azure)」に集められ、自動車メーカーなどがアクセスできるようにする。これによりメーカー側は顧客へのきめ細かなサービスの提供や、より正確な位置情報を活用するシステムの設計やエンジニアリングが可能になる。データ活用の一例として、走行中の電気自動車(EV)の航続可能距離の正確な予測などが挙げられる。

マイクロソフトが「デジタルシャシ」と呼ぶMCVPは車載テレマティクス、インフォテインメント、センサーなどからの各種データをアジュールに集め、自動車メーカーなどが活用できるようにしたもの。トムトムはマイクロソフトと2016年からアジュールを活用した位置情報サービスの開発で提携しており、今回の技術統合は両社の提携をさらに深化させたものとなる。

両社は今月22日まで開催されるフランクフルト国際モーターショー(IAA)に出展している。

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