ナビゲーション機器大手の蘭トムトムは6日、独自動車部品大手ヘラーの子会社で視覚センサーシステムなどを手掛けるヘラー・アグライア・モバイルビジョンと高精細地図(HDマップ)のリアルタイム更新に向けて協働すると発表した。自動運転技術の要となるHDマップを常に最新の状態に保てるようにし、自動運転車の安全性向上につなげる。
ヘラー・アグライアは、トムトムの地図配信システムであるオートストリームを介して個々の車両にアクセスし、車載カメラなどを通して正確な周囲情報を取得する。その後、取得したデータをトムトムのクラウドベースの自動マッピングシステムと共有することで、HDマップをリアルタイムで更新していく。
ヘラー・アグライアのカイ・タルミ社長は、HDマップのリアルタイム更新は「先進運転システム(ADAS)や自動運転技術の拡張を容易にするソフトウェアソリューションだ」と説明する。両社は年内に同技術を自動車メーカーとティア1のサプライヤーにプレゼンするとしている。