ポルシェ、オンライン販売開始

独高級スポーツメーカーのポルシェは10月28日、ドイツで同日からオンライン販売を開始したと発表した。国内に88カ所あるディーラー(ポルシェ・センター)がオンライン販売に参加している。2020年には欧州全域でオンライン販売を開始する予定。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ポルシェは米国でもオンライン販売の準備を進めており、将来は中国での開始も視野に入れている。

オンライン販売では、ディーラーが直ちに納車可能な新車・中古車のみを販売しており、現金購入またはリース契約を選択することができる。まずは4,000台以上を用意した。今後さらにオンライン販売で提供する車両を増やしていく。オンライン販売では、予約を完了すると2,500ユーロが自動引き落としされ、オンライン販売の車両から削除される仕組み。最終的な本人確認や契約締結はディーラーで行う。

ポルシェのドイツ販売を統括するアレクサンダー・ポリッヒ氏は『オートモビルボッヘ』紙に対し、「2025年にはドイツにおけるポルシェ車の販売の約10%がオンライン販売になると予想している」との見解を示す。また、オンライン販売は、新しい顧客層を開拓する狙いがあり、デジタル技術に慣れている若い年齢層にアプローチできると期待している、と説明した。

同氏によると、国内のすべてのディーラーがオンライン販売に参加しており、ディーラーが保有する車両の半数がすでにオンライン販売されている。

上部へスクロール