独自動車部品大手のボッシュは1月2日、自動車用ライダー(LiDAR)センサーの量産化に参入すると発表した。ボッシュが開発する新型センサーは、近距離と遠距離にある物体の検知が可能であり、高速道路でも市街地での走行でも機能する。また、量産効果により、価格を抑え、幅広い市場に販売していく意向を示している
ボッシュによると、カメラ、レーダー、ライダーの3つのセンサーを組み合わせることで、各センサーが網羅しきれない範囲を補うことが可能になる。このため、米国自動車技術会(SAE)が定義するレベル3~5の自動運転機能の実現には、ライダーセンサーが不可欠としている。
ライダーは、レーザー光を照射して周辺の物体を検知する技術。ボッシュは、カメラとレーダーも開発していることから、ライダーの開発や3つの技術の組み合わせにおいて、これまで培ってきたセンサー技術やシステムに関するノウハウを活用することができる。
ボッシュは、超音波、レーダー、カメラなど様々なセンサーを開発している。同社における2019年の運転支援システムの売上高は約20億ユーロで、前年に比べ12%拡大した。