スペインの自動車内装部品大手グルーポ・アントリンは1月2日、人工知能(AI)を利用した検知システム大手のアイサイト(イスラエル)と車内モニタリング技術の開発で提携すると発表した。乗員の様子や状態を検知するシステムを内装に統合したソリューションを世界の自動車メーカーに提供していく。
アイサイトはコンピュータービジョンと深層学習を利用した乗員モニターシステムを開発している。同システムをアントリンの電子制御された内装システムに統合することで、乗員の眠気や疲れ度合などに応じた安全機能の作動や、車内環境(温度など)の調整が可能になる。
提携はアントリンが進める「スマート・インテグレーター」戦略の一環となる。同戦略では自動車のすべての照明を電子機器やセンサー、カメラ、ディスプレーなどと効率的に統合することで内装品の機能をさらに向上させることを目指している。
両社は当該技術を、米ラスベガスで1月7日から10日まで開催される家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES
2020)」で展示する。アントリンは今回初めてCESに参加する。