自動車向け高級オーディオ機器大手の米ハーマンは、独バイエルン州のストラウビング工場を年内に閉鎖する。独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版、1月16日付)が報じた。これにより、生産能力の過剰によるコスト圧力が高まったため、生産体制を再構築する。
同紙によると、ストラウビング工場の生産は、ハンガリーの工場に移管する。ストラウビング工場の従業員は現在、派遣社員(45人)を含め625人。一部の従業員(25人)は他の拠点へ異動する形で継続雇用するが、残りは整理する。また、国内拠点の開発部門でも約130人を整理するという。
アメリカに本社を置くハーマンは、オーディオ機器の世界的大手。2016年に韓国サムソン電子に買収された。ドイツ国内にストラウビング工場のほか、計5カ所(ケルン、ウルム、カールスルーエ近郊カールスバット、シュトゥットガルト近郊ボーブリンゲン、ミュンヘン近郊ガーチング)の生産・開発拠点を持つ。世界で約3万人の従業員を抱える。