独自動車用照明・電子部品大手のヘラーはこのほど、米ラスベガスの家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES
2020)」で米シリコンバレーに拠点を置く新興企業Oculiiとの戦略提携を発表した。両社の協力により、運転支援および自動運転機能向けの高性能なレーダーソリューションを開発する。ヘラーはさらに、傘下のベンチャー・キャピタルであるヘラー・ベンチャーズを通してOculiiに戦略出資する。
ヘラーは自動車向けのレーダーセンサーで長年にわたる開発・量産経験を持つ。Oculiiが開発したレーダー・ソフトウエア「Virtual
Aperture
Imaging
Software」の採用により、レーダーセンサーの性能がさらに向上し、精度、範囲、情報の質、コスト効率がさらに改善するとしている。
特に、ヘラーの77ギガヘルツ(GHz)帯のレーダー・プラットフォームにOculiiのソフトウエアを統合する計画。両社が協力して開発する製品は、差し当たり2023年に量産化できると見込んでいる。
ヘラーはレーダー技術で17年以上の経験を持ち、これまでに3,000万個を超えるレーダーセンサーを生産した実績を持つ。当該分野をさらに強化していく計画で、今後数カ月以内に77
GHzベースの新しいレーダー技術を市場投入する予定。