トヨタ自動車のドイツ法人は1月31日、トヨタがパーソナルモビリティとして開発した三輪の超小型電気自動車「i-ROAD(アイロード)」の実証試験をドイツのベルリンで実施すると発表した。首都ベルリンに2台を投入する。
「アイロード」は2人乗りで、全長2.35メートル、幅87センチメートルのコンパクトな設計。前輪にインホイールモーター(出力1.9kW/2.6PS)2基が組み込まれている。
小型のリチウムイオン電池を搭載し、最大航続距離は50キロメートル。車載電池は、一般家庭のコンセントから3時間で充電することができる。
「アイロード」はこれまで、東京、豊田市、フランスのグルノーブルで実証試験を実施しているが、ドイツでは初めて。ベルリンの不動産開発業者グロス・グループ(Groth
Gruppe)が2台を実用試験する。また、ケアサービスを提供するメディアヴィタ(MEDIAVITA)も試験走行に参加する。ベルリンでは駐車スペースが少ない問題があるが、コンパクトな設計の「アイロード」の使用により、ケアサービスでは在宅訪問する際に駐車スペースが見つけやすくなると期待されている。