欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は11日、イタリアで新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を受け、国内拠点における対策を強化すると発表した。必要に応じて国内工場の一部を一時的に閉鎖するとしている。
同社では、従業員間の感染リスクを最小限に抑えるため、作業エリアや休憩ルーム、更衣室、洗面所などの徹底した消毒に加え、作業中の従業員の間隔を広げるなどの対策を実施する。これらの措置により、1日あたりの生産性は低下すると説明した。
同社では2月からすでに、社員食堂での間隔・人数調整や、オフィスワークの従業員の在宅勤務などの対策を開始している。
なお、管理部門では、政府の要請措置や公衆衛生規定を順守し、安全な間隔の確保や衛生対策を維持しながら、通常通りの業務を継続するとしている。