第一汽車、イタリアに工場建設

中国自動車大手の第一汽車(FAW)は、米新興企業のエンジニアリング会社Silk EVと共同でイタリア北部のエミリア・ロマーニャ州に自動車工場とデザイン・研究センターを建設する計画のもようだ。5月25日付の独専門紙『オートモビルボッヘ』によると、FAWはこのほど、イタリア政府およびエミリア・ロマーニャ州の現地自治体と合意書を締結した。現在、公的支援について協議しているという。投資額は10億ユーロを超え、2021年末に生産を開始する見通し。

『オートモビルボッヘ』紙によると、イタリア工場では、プレミアムセグメントのスポーティな電気自動車を開発・生産するもよう。具体的には、FAWの高級車ブランド「紅旗」のSシリーズを生産し、世界市場で販売する計画と報じている。

エミリア・ロマーニャ州には、独フォルクスワーゲン(VW)傘下のランボルギーニや、フェラーリ、欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)傘下のマセラティの拠点があり、高級スポーツカーを製造する産業基盤が整っているなどの利点がある。

上部へスクロール