西部品大手アントリン、1-3月は17%減収

スペインの自動車内装部品大手グルーポ・アントリンが5月28日発表した1-3月期(第1四半期)の売上高は10億5,400万ユーロとなり、前年同期から17%減少した。営業利益(EBITDA)は前年同期の1億ユーロから7,700万ユーロに落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大により、2月に中国、3月中旬から他の国でも需要が急減したことが響いた。

売上高を事業別にみると、ドア・ハードトリム事業が4億4,300万ユーロ、オーバーヘッド事業が4億1,500万ユーロ、コックピット・コンソール事業が1億2,800万ユーロ、照明事業が6,700万ユーロだった。

地域別では、欧州が5億3,400万ユーロ、NAFTA(北米自由貿易協定圏)が4億1,900万ユーロ、アジア・太平洋は7,100万ユーロ、メルコスール(南米南部共同市場)は1,600万ユーロだった。

同社は新型コロナの感染拡大を受けて各地の工場の一時閉鎖を余儀なくされていたが、中国では3月から、欧州およびNAFTAでは5月初旬から生産を段階的に再開した。現在、欧州の工場の92%、NAFTAの工場は57%が再開しているものの、稼働率はまだ30%以下にとどまっている。

上部へスクロール