英が公共交通機関でマスク着用を義務化、店舗全面再開に合わせ15日から

英政府は4日、新型コロナウイルス感染防止策として、今月15日以降に電車やバスなどの公共交通機関を利用する際、マスクの着用を義務付けると発表した。違反した場合は利用が認められないほか、罰金が科せられる可能性もある。ただし、小児や障害者などは着用を求めない。

英国では外出制限緩和の第2弾として、15日から百貨店などを含むほぼ全ての小売店が再開する見通し。これに伴い公共交通機関の利用者が増加すると予想されることから、感染の再拡大を防ぐための対策としてマスク着用を義務付ける。

英国は感染抑止効果を示す科学的根拠が乏しいとして、これまでマスクなどで顔を覆うことを推奨してこなかったが、シャップス運輸相は会見で「感染拡大を抑止するうえで、口や鼻を覆うことには一定の効果がある」と指摘。社会的距離を保つことがより困難な公共交通機関では、マスク着用の有効性が期待できると強調した。

同措置が適用されるのはイングランドのみだが、シャップス氏はスコットランド、ウェールズ、北アイルランドでも今後、同様の対策が取られるとの見方を示した。

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