EU新車販売、5月は52.3%減少

欧州自動車工業会(ACEA)は17日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)の2020年5月の新車販売(登録)が58万1,161台にとどまり、前年同月に比べ52.3%減少したと発表した。多くの国では5月に新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)が緩和されたものの、大幅な2ケタの減少となった。1~5月の累計は、前年同期比41.5%減の333万1,715台となっている。

各国の5月の減少幅は、4月に比べると若干改善しているが、すべてのEU加盟国で2ケタの減少となった。主要国ではスペインの減少幅が72.7%と最も大きい。フランス(50.3%減)、イタリア(49.6%減)、ドイツ(49.5%減)は約50%の減少だった。

5月のブランド別の販売は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)グループが前年同月に比べ52.4%減少しており、2位のPSAグループも56.4%減、3 位のルノー・グループも52.5%減と大幅な落ち込みとなった。

日本勢も、トヨタ・グループ(49.7%減)、日産(58.9%減)、マツダ(55.0%減)、三菱自(41.9%減)、ホンダ(58.7%減)のいずれも大幅な落ち込みだった。

EU26カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州30カ国の5月の新車登録は、前年同月比56.8%減の62万3,812台だった。英国は89.0%減と、EU主要4カ国よりも落ち込み幅が大きかった。

欧州30カ国の1~5月の累計は、前年同期比42.8%減の396万9,714台だった。

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