米自動車大手フォードの子会社で電動キックボードのシェアリングサービスを提供するスピンがドイツ市場に進出する。10日からケルンで先行スタートし、翌週からはドルトムントとエッセンでもサービスを開始する。米国以外への進出はドイツが初めてとなる。
電動キックボードは、市内における短距離の移動や、一定の時間内に複数の目的地をまわりたい時などに適している。利用料金は1分当たり30セント。利用する毎に課金される基本料金をなくし、競合企業のサービスと差別化した。スピンのアプリをダウンロードすると、近くにある電動キックボードを確認したり、予約したりすることができる。
スピンは、ソフトウエアや地図上に仮想的な柵(バーチェル・フェンス)を設けるジオフェンシング技術により、最高速度を制限しているほか、キックボードを放置してはいけない場所ではサービスを終了できない仕組みを導入している。
スピンは、サンフランシスコに本社を置く。米国では60カ所以上の都市や大学キャンパスでサービスを提供している。