仏ルノーがAIチャットボット開発、若年層に訴求

仏自動車大手のルノーは10日、人工知能(AI)による自動会話が楽しめるスマートフォン向けのサービス「WATT(ワット)」を立ち上げたと発表した。同サービスはオンラインチャットとロボットを掛け合わせた「チャットボット」と呼ばれるもので、チャットの質問に対してAIが会話形式で答える。コネクテッドカーやカーシェアリング、自動運転など、次世代モビリティのあり方について世界中のユーザーが自由に「会話」できるようにすることで、持続可能な交通社会の実現に関心を持つ若年層への訴求力を高める狙いがある。

「WATT」にはフェイスブックの無料通話サービス「メッセンジャー」を使ってアクセスする。使用言語は英語。ルノーはモビリティについての様々な話題を提供することで、同社の企業姿勢や方向性を世界のユーザーに発信していく。

ルノーは「WATT」を仏スタートアップ企業のJAMと共同開発した。JAMはフェイブックのメッセンジャー向けに独自のチャットボットを開発し、15歳~25歳の若者60万人が参加するコミュニティを作り出したことで知られる。

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