英エンジニアリング大手GKN傘下の航空宇宙関連会社GKNエアロスペースはこのほど、マレーシア南部のジョホール州に新設した航空機エンジン部品の修理工場が米連邦航空局(FAA)から製造認定を取得したと発表した。同工場は今年10-12月期(第4四半期)から稼働する予定で、GKNエアロスペースのアジア太平洋地域における中核拠点となる。
同工場ではジェットエンジンの低圧圧縮機(LPC)のメンテナンスを手掛ける。対象のエンジン機種は、米GE・アビエーションと仏スネクマの合弁会社、CFMインターナショナルが製造する「CFM56」シリーズの「CFM56-5B」および「CFM56-7」と、米英日独による多国籍合弁会社インターナショナル・エアロ・エンジンズの「V2500」となる。
同工場はジョホール州のヌサジャヤ・テックパークにある。投資額は3,000万ドル。米カリフォルニア州のエルカホンにある航空機エンジン部品修理工場を補完する役割を担う。従業員数は現在約70人だが、今後数年内に大幅増員する計画もある。地元の大学などと協力して補修部品の3Dプリンター活用も研究していく。