ドイツの共同研究プロジェクト「KI-LAN」では、政産学連携による人工知能(AI)を活用したインテリジェントな充電マネジメントシステムを研究している。
電動車が今後さらに普及した場合、十分な充電インフラの整備や、多数の車両が同時に充電した場合の電力網への過剰な負荷が課題となる。このような背景から、当該プロジェクトでは、さまざまな使用シナリオに対応可能な最適な充電インフラの整備および電力網の負荷の管理について研究する。
具体的には、◇都市部における平日(勤務時間中)およびイベント開催時◇地方における平日(勤務時間中)――の2つの駐車状況に関するシナリオを対象とした。既存の充電インフラを最適に活用してコスト削減を目指すほか、電力網の運営事業者や電動車ユーザーの様々なニーズに配慮したアルゴリズムを開発し、電動車の充電プロセスをインテリジェントに管理する。
プロジェクトの実施期間は2021年春までで、バーデン・ヴュルテンベルク州の環境・気候・エネルギー経済省が2021年春まで総額で約50万ユーロを支援している。
当該プロジェクトは、シュツットガルト大学・労働科学・技術マネジメント研究所(IAT)が主導しており、フラウンホーファー研究所(IAO)やシュツットガルト市などが参加している。
プロジェクトコンソーシアムの参加企業・機関は以下の通り:
● シュツットガルト大学・労働科学・技術マネジメント研究所(IAT)
● フラウンホーファー・労働経済・組織研究所(IAO)
● フルトヴァンゲン専門大学
● Netze BW GmbH
● Stadtwerke Stuttgart GmbH
● Stuttgart Netze GmbH
● BridgingIT GmbH
● chargeIQ GmbH
● シュツットガルト市
● エスリンゲン専門大学・持続可能なエネルギー技術・モビリティ研究所(INEM)
● Schwenkrain Grundstücks GmbH und Co. KG
● Marquardt GmbH