西アントリン、植物由来ポリウレタン製のヘッドライナーを発売

スペインの自動車内装部品大手グルーポ・アントリンは16日、植物由来のポリウレタンを使用したヘッドライナー(天井材)の新製品を発売したと発表した。ヘッドライナーの基材にトウゴマの種子から取れるひまし油を原料として合成したポリオールを使用し、従来の機能性を維持したまま環境性能を高めた。

同ヘッドライナーは植物由来成分の含有割合が従来品の5%強に対して15%以上と高い。植物由来のポリオールは石油由来のポリオールに比べて製造工程がシンプルで、消費エネルギーも低くできるため、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない利点がある。また、高湿度の環境でも寸法に狂いが生じにくいことも特徴だ。ヘッドライナーの製造工程で他の再生可能な材料と組み合わせることも可能で、その場合、バイオマス資源の割合は40%に上昇する。

同ヘッドライナーはサンドイッチ状の構造で、美的な外観とノイズの吸音性に優れる。基材部分の半硬質ポリウレタンフォームは軽量かつ高い断熱性と汎用性を持つ。

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